経済産業省
CO中毒事故防止
LPガスの基礎知識 CO中毒事故防止 給排気設備 TOP
CO中毒事故防止 学習プログラム
CO中毒概要

事故件数の推移とCO中毒事故
 LPガスの事故の総数は安全器具の普及等により一時期減少傾向にありましたが、近年高止まり傾向にあります。その中で、CO中毒事故は平成7年以降も発生件数は毎年横ばいの状態です。しかしながら、LPガス事故死亡者数に占めるCO中毒事故死亡者の割合は非常に高くなっています。これは、マンションや新設計戸建て住宅の普及により住空間の気密化が進む一方で、不完全燃焼防止装置付燃焼器具への切り換えの遅れ等の理由によるものです。CO中毒事故の撲滅は、LPガス使用者はもちろん、LPガス販売事業者、LPガス保安専門技術者の全てが取り組まなければならない最大の課題です。


■CO中毒事故件数の経緯



■CO中毒事故の燃焼器具別発生件数(平成7年〜16年の累計)




■CO中毒事故の燃焼器具原因件数(平成7年〜16年)



※ 1: 事故事例1  ※2 : 事故事例2  ※3 : 事故事例3


事故事例

 平成14年から16年の3年間に起きたCO中毒事故の中から3件を取り上げました。いずれの事故も、CO中毒事故特有の原因によるもので、尊い人命が失われたり傷ついたりする不幸な結果をもたらしています。

●事故事例1

長時間使用  平成14年5月20日
死者3名
ふろがまが壊れていたため、開放式湯沸器(不完全燃焼防止装置なし)にホースを繋いで密閉した部屋から長時間浴槽に給湯し、不完全燃焼を起こした。

●事故事例2

排気筒の腐食   平成 15 年 12 月 31日
軽症者3名

居間に設置されているFE式湯沸器(16号)の排気筒の天井裏隠蔽部が腐食により穴があいたため、 そこから燃焼排ガスが漏えいし、不完全燃焼したものと推定される。

●事故事例3

排気筒のはずれ   平成 14 年1 月11日
軽症者4名

CF式ふろがまの排気筒が屋内の部分で外れており、それが原因で燃焼排ガスが室内に流出し不完全燃焼が起こったものと思われる。

CO濃度と中毒症状
 
/COは極めて毒性が強い気体です。しかもCOは無色、無味、無臭の気体で空気よりも軽く、空気中に拡散した場合でも気づきません。少量を吸い込んでも中毒症状となり、最悪の場合には死に至ります。
/また、最初に運動神経に作用するので、CO中毒に気づいた時には既に手遅れという場合が多く、室内で燃焼器具を使用する場合、不完全燃焼を起こさないことを念頭におかなければなりません。COを吸い込むと、血液中でCOは酸素を運搬する赤血球中のヘモグロビンと結合し、ヘモグロビンの役割である酸素運搬能力が著しく低下し、CO中毒症状に陥ります。




■燃焼シミュレーションの主な条件

1. ガス器具を用いてLPガスを燃焼させる場合に必要な空気量は、消費量1kWにつき
約0.85m3/hの理論空気と 50%の過剰空気とした。
2. 燃焼排ガス量(理論排ガス量)は、消費量1kWにつき約0.93m3/hとした。
(注)「ガス機器の設置基準及び実務指針 III章-1 ガス機器を使用する室の換気設備基準等1-(1)基本事項」より (財)日本ガス機器検査協会
3. 均一拡散として計算


■シミュレーション結果

@ 燃焼開始から約15分経過
・酸素濃度が18%以下になり、不完全燃焼が進みCOが急激に増加します。
A 燃焼時間 約28分経過
・CO濃度が200ppm(0.02%)になります。
B 燃焼時間 約40分経過
・CO濃度が800ppm(0.08%)になります。

■CO濃度と中毒症状


Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.




TOP